中国、債券ファンド規制強化　ＡＡＡ格8割以上で構成＝関係筋

［上海　３日　ロイター］ - 中国の証券規制当局、証券監督管理委員会（証監会）は、５８００億ドル規模の債券ファンドの規制を強化した。リスク抑制に向け、格付けが低めの債券の組み入れ比率を下げる。関係筋が明らかにした。

新規則では、新たな債券ファンドが「ＡＡ＋」格付けの債券を組み入れられる比率を最大で２０％とし、従来の５０％から下げた。残り８０％は最上位格付けの債券としなければならない。

「ＡＡ＋」格付けの債券に投資する際のレバレッジも禁止した。

規制強化の背景には、不動産など業況不振の業種で債務不履行が増加していることがある。政府は経済の構造改革を進めている。

既存のファンドは新規制の影響を受けないが、３月に設定された２つのファンドはＡＡ＋債の保有比率が２０％以下、ＡＡＡ債の比率は８０％を下回らないと目論見書に記している。