仏中銀、第1四半期の成長率予想を約0.2％に上方修正

[パリ １１日 ロイター] - フランス中央銀行は１１日、２０２３年第１・四半期の国内経済成長率の予想値を従来の約０．１％から約０．２％に上方修正した。主要３部門の活動が活発化したことが理由という。

中銀は月次企業景況感調査で、３月の活動は産業部門、サービス部門、建設部門で２月よりも好調だったとした。

年金制度改革に反対するストが広がり交通機関やエネルギー部門に打撃を与えたものの、景況感は改善している。

４月については、サービスと工業部門の業況感のさらなる改善が予想されている。一方、建設業は低調が見込まれている。

建設業ではサプライチェーン（供給網）の問題を挙げた企業が２月の２４％から３月は２０％に低下した。産業部門でも２月の３３％から３０％に低下した。

３月の原材料価格は農業・食品部門と航空部門で引き続き上昇したものの、全体としてはほぼ安定していた。

４月については、販売価格が産業・サービス部門で一段と下落し、建設部門で安定すると予想されている。

人材確保に悩む企業は３月も５２％で高止まりした。