野村ＨＤ、純利益１７．５％増＝法人部門好調、株価も追い風―中間決算

野村ホールディングス（ＨＤ）が２８日発表した２０２５年９月中間連結決算（米国基準）は、純利益が１７．５％増の１９６６億円だった。法人部門の収益が好調で業績をけん引。国内株価の上昇を追い風に株取引の手数料も増えた。

法人部門は、株式関連業務でデリバティブ（金融派生商品）が好調だったほか、住信ＳＢＩネット銀行の非公開化などのアドバイザリー業務も収益に貢献。富裕層向けでは、相場環境を受けて運用する投資信託などに資金が流入、運用報酬も過去最高水準となった。

森内博之財務統括責任者は記者会見で、足元の株価上昇について「業績へのインパクトはフォローであることは間違いないが、性急な上昇は買い控えにもつながる」と懸念を示した。

【時事通信社】