ユーロ圏10月消費者物価、前年比＋2.1％にやや減速

[フランクフルト ３１日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）統計局が３１日発表した１０月のユーロ圏の消費者物価指数（ＥＵ基準＝ＨＩＣＰ）速報値は前年同月比２.１％上昇し、前月の２.２％からわずかに減速した。ロイター調査のエコノミスト予想と一致した。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）の目標である２％付近にとどまり、経済が予想通り比較的健全な軌道をたどっているとのＥＣＢの見解を裏付けた。

１０月はサービス価格の上昇が加速する一方で、エネルギー価格が低下した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は２.４％上昇し、前月と同水準だった。市場では減速が予想されていた。工業製品価格の上昇率は鈍化したが、サービス価格の上昇率が３.２％から３.４％へ加速した。