ユーロ圏インフレ来年1.8％に、その後目標水準へ＝ＥＣＢ専門家調査

[フランクフルト ３１日 ロイター] - ユーロ圏のインフレ率は今後数年間、欧州中央銀行（ＥＣＢ）目標値の２％近辺を維持し、経済成長率は潜在水準に向けて徐々に回復していく。３１日公表されたＥＣＢの四半期専門家調査で明らかになった。

専門家調査はＥＣＢの政策審議で重要な資料となることが多い。インフレ率は来年１．８％まで低下、２０２７年には２．０％まで戻ると予測されている。これは３カ月前の前回調査の予測と一致、ＥＣＢ自身の予測を０．１％ポイント上回っている。

長期的には２０３０年のインフレ率は２.０％で前回と変わらず。

今年は１．２％とみられている経済成長率について、２６年は１．１％に鈍化し、２７年は１．４％に回復すると予測。長期的には１．３％前後で推移すると予想している。２６年以降の予測は全て前回と変わらずだった。