- 2026/03/27 掲載
「中東情勢を注視」の表現追加、景気は緩やかな回復維持=3月月例報告
[東京 27日 ロイター] - 政府は27日に公表した3月の月例経済報告で、景気は緩やかに回復しているとする総括判断は維持した上で、前月までの米関税への言及を削除し「中東情勢の影響を注視する必要がある」と新たな表現を追加した。
内閣府の担当者は「何と言っても中東情勢。その影響が世界経済の大きな課題として浮上してきたため、基調判断全体のメッセージとして表現した」と説明した。表現変更は2カ月連続。2月の総括判断は「米国の通商政策による影響が残るものの、緩やかに回復している」で、1月までの自動車産業への影響を強調した表現を修正していた。
景気全般に関して緩やかに回復しているとする判断は3月も変わらず、維持は19カ月連続。春闘労使交渉で賃上げのモメンタムが維持されるなど、個人消費と設備投資という内需の両輪が「持ち直し」ていることを反映した。
個別項目では前月に続いて消費者物価に関する表現を、足元の食料品、エネルギー価格の安定を踏まえ「よりポジティブな」(内閣府)表現に変更した。その他の個別項目に変更はなかった。
2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比1.6%の上昇。ガソリン暫定税率の廃止や電気・ガス代金支援によるエネルギー価格の下落、食料価格の伸び鈍化で約4年ぶりに2%を下回った。
3月の月例では、中東情勢による物価・経済への影響を試算した。原油国際価格が10%上昇しその影響が続いた場合、1年程度で食料価格など消費者物価全体の前年比上昇率を最大で0.3ポイント押し上げると見込む。
資源輸入コストでは、25年の19兆円に対し輸入資源価格が50%上昇した場合は約9兆円、80%上昇で約15兆円上積みされると試算している。
景気の先行きに関しては、リスクとして中東情勢の影響に加え、米国の通商政策の動向、為替や株式など「金融資本市場の変動」を引き続き注視するとした。
※〔表〕月例経済報告の景気判断の推移はをクリックの上、ご覧ください。
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