- 2026/03/28 掲載
EU高官、スタグフレーション警告 混乱長期化で成長率0.6%下押しも
ドムブロフスキス氏はEU財務相会合後の記者会見で「見通しは深刻な不確実性に覆われているものの、経済成長の鈍化とインフレ上昇が同時に起こるスタグフレーションショックのリスクに直面していることは明らかだ」と述べた。
また「これは、エネルギー供給の混乱が比較的短期間にとどまる場合にも当てはまる」とし、「そのシナリオでは、2026年のEU成長率は、秋季経済予測で示した数値を約0.4%ポイント下回り、インフレ率は最大で1%ポイント高くなる可能性がある」と指摘。
欧州委員会は昨年11月、EUの経済成長率を2026年に1.4%、2027年に1.5%とする予測を発表した。ユーロ圏の経済成長率予想は2026年に1.2%、2027年に1.4%とした。ユーロ圏のインフレ率は2026年に約2%と予測した。
「混乱がより深刻で長期化すれば、成長への悪影響はさらに大きくなり、26年と27年の成長率はいずれも最大0.6%ポイント低下する可能性がある」とした上で、約2週間前に開かれた前回のEU財務相会合以降、戦争の規模や深刻さ、影響が拡大していることは明らかだとの見方を示した。
財務相会議のピエラカキス議長は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻によって引き起こされたエネルギー危機の経験を踏まえ、エネルギー価格の高騰による影響を緩和するための国家的な措置は一時的なものでなければならないという点で閣僚らが合意したと明らかにした。「今回の危機は、クリーンエネルギーインフラへのさらなる投資と、欧州のエネルギー自給の重要性を改めて浮き彫りにした」と述べた。
ドムブロフスキス氏は、各国政府の政策対応は予算措置が必要となるとの見通しを示したが、過去のショックと国防費増額の緊急の必要性から、ほとんどのEU諸国には政策の余地が非常に限られていると指摘した。
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