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  • 2025/08/08 掲載

AI技術で「出遅れていた」SUBARUが仕掛ける“次世代アイサイト”の進化

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AI技術で「出遅れていた」SUBARUが仕掛ける“次世代アイサイト”の進化

「100年に1度の大変革期」を迎えていると言われる自動車業界。35年の歴史を誇るSUBARUの運転支援システム「アイサイト」も、いま重大な転換点を迎えている。2030年死亡交通事故ゼロの実現という野心的な目標を掲げる同社だが、この目標の実現にむけてSUBARUは、AI技術と培ってきた画像認識技術の融合でさらなる安全性向上を目指す。35年間積み重ねた技術資産とAIをいかに融合させればよいのか──前例のない挑戦の舞台裏について、SUBARU Lab副所長の金井 崇氏が語った。

35年の積み重ねをさらに進化させるための「技術の壁」

 SUBARUが運転支援システム「アイサイト」の開発を始めたのは1989年。既に35年を超える歴史を持つこの技術は、ステレオカメラを核とした独自の安全技術のもと、数多くの命を救ってきた。しかし、2012年頃からAI技術、特にディープラーニングが画像認識において劇的な効果を示すようになると、SUBARUにとって新たな技術的挑戦が始まった。

 「正直、AI開発のスタートは出遅れていました。自動車業界の中では1番ではなかったのが現実です」と、同社のSUBARU Lab副所長 兼 技術本部ADAS開発部 担当部長の金井 崇氏は、率直に振り返る。

 SUBARUが掲げる目標は「2030年死亡交通事故ゼロ」(注1)。この野心的な目標に向けて、アイサイトのさらなる安全性向上が必要だった。そこでSUBARUが着目したのがAI技術。しかし従来の組み込みソフトウェアとは異なるスキルをもった人材や環境が必要であった。

注1:SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。

 この危機感こそが、SUBARUが2020年12月、渋谷にSUBARU Labをオープンに踏み切った原動力だった。IT関連企業の集積地である渋谷で今までとは異なる先端技術のスキルを有したソフトウェアエンジニアを積極採用し、AI開発の加速に舵を切った。

 だが、真の挑戦はここからだった。35年間蓄積してきた従来技術とAI技術をいかに融合させるか、そして膨大な学習データをどう効率的に処理するかという、新たな課題が立ちはだかったのである。

この記事の続き >>

  • ・SUBARUの開発で、AI開発者自身がハンドルを握る理由
    ・35年の蓄積×最新AIの融合技術──人が見るように、AIも見る
    ・実験室を出たAI、リアルワールドで試される
    ・オンプレミス×クラウド、Kubernetesが統合した物理と仮想の世界

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