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  • 2021/11/09 掲載
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コロナ禍でリモートワークが普及した今、企業のネットワーク部門を悩ませている課題の1つに「VPN渋滞」がある。境界防御型を前提とした旧来の社内ネットワークでは、VPN接続の数が増えキャパシティーが不足しがちになる。完全リモートワークへの移行の検討も進む中、「VPN渋滞」は企業にとって喫緊の課題と言える。そこで本稿では「脱VPN」を実現した世界的なメーカー、荏原製作所の事例を紹介する。

VPN渋滞を回避する方法とは

 「VPN渋滞」は従業員の業務効率に支障を来し、大きな混乱を招きかねない。リモートワーク時代に向けてネットワークセキュリティの概念が「ゼロトラストネットワーク」へと変化する中、「脱VPN」にも注目が集まっている。

 これまで企業のネットワークは、「社内は安全である」という“性善説”を前提に、外部との境界で防ぐ「境界防御型」セキュリティで組み立てられていた。しかし、近年は外部からのサイバー攻撃ばかりでなく、内部の関係者による不正な情報詐取などの脅威が激増している。こうした中、「人もデバイスも信用しない(=ゼロトラスト)」を前提としたアプローチが主流となりつつある。

 それでは、企業はどのようにゼロトラストセキュリティを実現していけば良いか。その参考事例となるのが、世界的ポンプメーカー、荏原製作所の取り組みにある。

 荏原製作所は、風水力事業、環境事業、精密・電子事業を展開する企業で、関連会社は世界105社、従業員は連結ベースで1万8000人に上る。社内ネットワークにおいても、実に多様な関係者がアクセスと認証を行っている。

 コロナ禍をきっかけとした在宅勤務への移行が進んだことにより、従来のVPN接続を基本とした環境では、いよいよ接続の安定性やセキュリティの確保が難しくなっていたのだ。同社はどのように課題を解決したのか。

この記事の続き >>
・旧来の社内ネットワークから「ゼロトラストネットワーク」へ移行した理由
・VPNネットワークに見られた「5つの課題」
・グループ会社12社、業務委託会社4社の安定接続を実現した方法

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