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2018年04月04日

いつまで経っても新規事業のWeb・アプリ開発が進まない、たった2つの理由

国内のIT人材の不足が叫ばれて久しいが、特にWebサービスやアプリ事業においては、単に全体の母数の減少だけではない問題がそこにはある。加えて、アウトソースに頼ろうとしても、意思伝達の齟齬によって開発のスピード感が欠けることも多い。新規事業の開発を支える土台は、国内から枯渇しかけているのだろうか。

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なぜ何も進まないまま、時間ばかりが過ぎていくのか

(© takasu – Fotolia)


スキルミスマッチとコミュニケーションの問題が、新規事業を妨げる

 「国内のIT人材不足」と一言で言っても、それは必ずしも「人口減少によるエンジニアの減少」だけを指すわけではない。「スキルセットのミスマッチ」も「IT人材不足」に直結する。

 開発現場――特にSaaSやプラットフォームなどWebサービスの開発現場においては、昨今、スピードが何よりも重視される。そこでエンジニアに求められるスキルは、ウォーターフォール型の流れに乗って、上流で要件定義されたものをただ組み立てるための技術ではない。7割の完成度で世の中に出してニーズをつかみながらどんどん改善していく「アジャイル/リーン・スタートアップ」の開発手法を実現するために、ビジネス知識やアジャイル開発のノウハウが必要とされる。

 特にその傾向は、モバイルソーシャルゲームが興隆した2008年ごろから加速した。エンジニアの役割が多様化し、従来の「SIerが求めてきたスキルセット」ではニーズを満たすことができないのだ。

 このように、全体の母数の低下とともにエンジニアの多様化を受けて、「IT人材不足」という課題は、特に新規事業に取り組む企業にとっては大きな壁となっている。たとえグローバル人材の雇用を積極的に進めたとしても、まだまだ日本企業側の「不慣れ」がそれを阻害する。

 そのための解決策のひとつとしてオフショア開発が考えられる。自社の人的リソースやコストを人材獲得に費やすのではなく、アウトソーシング先に振り分ける考え方だ。東南アジアなど新興国の優秀な人材を低コストで雇用することで、人材不足を解消した上にコストメリットを享受できる。

 しかし、当然ながらオフショア開発も万能の解決策ではない。そもそも、事業側と開発側では、同じ企業内でさえコミュニケーショントラブルが起きる。エンジニアにビジネス経験がないことや、逆にビジネス側に専門知識が不足していることが原因だ。オフショアという慣れない地と遠隔でコミュニケーションを取る中で、円滑な意思伝達をできなければ、開発のスピードはどんどん遅れていくだろう。

この記事の続き >>
・「チーム作り」が一番のキモ、その解決の手段は?
・国内理系トップが皆エンジニアになる国
・オフショア開発への気負いは必要ない、その理由とは

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