IDC Japanは、国内のレーザープリンター/レーザー複合機の調査結果を発表した。発表によると、今後、コピーや印刷枚数が増えると回答した企業は60%にものぼり、A4印刷の比率が増えたと回答した企業は50%を超えた。

　同市場は、図のようにA3判まで印刷できるA3レーザープリンター/複合機が70%近くを占めている。IDCでは、A4印刷枚数の増加とともにA4レーザープリンター/複合機を導入する企業が増加するとみている。 A4レーザープリンター/複合機の種類では、A4カラーレーザー複合機の導入意欲が非常に高い。

国内レーザープリンター、複合機市場　フォーマット別出荷台数構成比、2003年～2007年

　中堅中小企業が、A4レーザープリンター／複合機を購入する際、重視するポイントは、「本体価格」「1枚当たりの印刷コスト」「メンテナンスコスト」の安さを挙げる回答が多かった。 　IDC Japan ハードコピー・ペリフェラル&デジタル・イメージング リサーチマネージャー坂田信之氏は、「A4レーザープリンター／複合機は、A3機と比較して本体価格が安く、A4印刷比率の高まりとともに、中堅中小企業に受け入れられていくと考える」「しかし、企業は購入に際して、本体価格だけではなく、ランニングコスト、メンテナンスコストなどを含んだトータルコストを重視しており、プリンター／コピアベンダーはトナーカートリッジなどの消耗品コストの低減にも、取り組む必要がある」と分析している。