- 2026/10/13 12:25 掲載
米マイクロソフト社長「AI規制は英国が最適」…牛乳より緩い安全基準に警鐘
スミス氏は「今の洗濯機にはAIより多くの安全規則が適用されている」と述べ、牛乳も検査を受けていると比較した。具体策として、制御不能になったAIを停止・減速させる緊急停止機能、AIエージェントによる侵入などの事故報告と被害者への通知を法律で義務付ける制度を挙げた。さらに、高度なAIモデルを公開する前に、外部の評価機関が安全性を審査する仕組みの検討も求めた。
スミス氏が英国を推す理由は、同国のAI安全研究所(AISI)が先端モデルの検証能力を蓄積しているためだ。英ロイター通信によると、研究所は米AI企業との自主的な合意に基づき、一部のモデルを公開前に評価している。スミス氏は、米政府がロンドンを欧州連合(EU)のブリュッセルとは異なる目で見ていることが英国の強みだと説明した。
米国では、AI企業の自主的な安全確保を重視する動きが続く。トランプ米大統領は9月、主要AI企業幹部らと会談し、第三者監査などへの協力をうたう合意が交わされた。スミス氏はこれを前進と評価する一方、自主規制では責任ある企業しか従わず、十分ではないと指摘した。
一方、英国政府は10月12日、AIによるサイバー脅威への対策強化を発表した。AIを活用した政府システムの脆弱性検出の試行では1,000件超の問題を発見・修正したと説明。AIエージェントによる重大事故への対応策を検討するほか、サイバーセキュリティ関連法案を通じた事故や未遂事案の報告制度の強化を探る。AISIは最新世代のAIモデルの評価を進めているという。
AI担当相のカニシュカ・ナラヤン氏は「リスクを十分に制御できないなら、システムを公開してはならない」と訴えた。規制と技術評価をどう結びつけるかが次の課題となる。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR