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- 2026/10/17 08:00 掲載
600年間、誰も読めない奇書「ヴォイニッチ手稿」最新AIで判明した驚きの真実
世界で最も「謎めいた本」の謎にAIが挑む
600年間、誰も読めない「世界一謎めいた本」の正体
まるで異世界から届いた書物のようだ。古びた羊皮紙を開くと、見たこともない曲線を持つ文字が整然と並び、その周囲には幻想的な植物や星座、不可思議な装置が描かれている。文字には一定の規則性があり、文章は滑らかに書かれているように見える。しかし、その一文字すら確実には読めない。これが、世界最大級の未解読文書として知られる「ヴォイニッチ手稿」だ。この手稿が世界的に知られるきっかけとなったのは1912年、ポーランド出身の古書商ウィルフリッド・ヴォイニッチが、イタリアのイエズス会関連施設でこの手稿を発見し、施設から購入した。現在は米イェール大学のバイネッキ貴重書・手稿図書館に「MS408」として収蔵されている。羊皮紙を放射性炭素年代測定した結果、1404~1438年のものである確率が95%と判定された。ただし、これは羊皮紙の年代であり、文字が書かれた正確な時期まで確定したわけではない。
さらに歴史をさかのぼると、17世紀の神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が、この書物を金貨600枚で購入したという伝承も残されている。当時は13世紀の天才学者ロジャー・ベーコンの著作と考えられたが、後の年代測定によって否定された。錬金術、占星術、秘密の医学、失われた古代の知識。中世から近世にかけての神秘思想を思わせる、数奇な来歴を持つ書物なのである。
手稿は、挿絵から大きく6分野に分類される。植物の特徴を描いた「植物学」、太陽や月、星座を示す「天文学・占星術」、裸の女性たちが液体や管でつながる「生物学・浴場」、巨大な円形図からなる「宇宙論」、薬草や容器を描いた「製薬」、そして星形の記号で区切られた「処方・レシピ」である。医学や自然哲学の百科事典にも見えるが、挿絵の正確な意味も分かっていない。
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