- 2023/10/17 掲載
イタリア、24年度減税予算案を承認 議会で可決求める
[ローマ 16日 ロイター] - イタリア政府は16日、減税や歳出増を盛り込んだ240億ユーロ(253億ドル)相当となる2024年度予算案を承認した。市場は財政の逼迫を懸念している。予算案は議会に送られ、年内に可決、承認される必要がある。
この予算案は24年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が4.3%と、従来の3.6%から上昇。減税のために充てられる157億ユーロ(165億ドル)の追加借り入れが上昇の大きな要因となる。また、年金、医療サービス、公共部門の契約などの支出に80億ユーロを充てる予定だ。
メローニ首相は記者会見で「非常に真剣で現実的な予算だと考えている」と述べた。
ジョルジェッティ経済相は、この予算案は市場や欧州連合(EU)当局から好意的に受け入れられると確信していると言及した。
先月、イタリア政府は23年から25年までの財政赤字の対GDP比見通しを引き上げ、投資家はイタリア国債の保有者に対する還元の拡充を求めている。
イタリアとドイツの10年債利回り格差は予算承認後も安定し、2%ポイントをやや上回る水準で推移した。
政府は予算案と共に、21年の国際協定に基づき24年から最低15%の国際的な法人税率を導入する政令を承認した。
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