ＦＲＢ、利下げ前に関税の影響検証する時間ある＝カンザスシティー連銀総裁

[ワシントン　２４日　ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は２４日、連邦準備理事会（ＦＲＢ）は追加利下げを決定する前に関税が物価と経済成長に与える影響を検証する時間があると述べた。

ネブラスカ州での農業サミット向け講演原稿で「『様子見』とされている現在の金融政策姿勢は適切だ」と指摘。「経済の強靭性は（金利を変更する前に）物価と経済がどのように進展するか観察する時間を与えてくれる」と語った。

インフレ率は依然としてＦＲＢ目標の２％を上回っており、「関係先はほぼ一様に、関税引き上げが物価を押し上げ、経済活動の重荷になると予想している」という。

ＦＲＢのインフレ目標と雇用目標は「対立する可能性が高い」ものの、「いつ、どの程度なのかはっきりしない」と言い、経済の方向性がはっきりするまで金利を据え置くことを主張した。

シュミッド氏は今年の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で投票権を持つ。