- 2025/10/30 掲載
米エヌビディア時価総額5兆ドル到達、世界初 AIブームで
[ 29日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアの時価総額が29日、5兆ドルに達した。人工知能(AI)半導体市場を主導する中、世界企業として初めて時価総額の大台に乗せた。
エヌビディアの株価は午前の取引で一時約5%上昇し、最高値を更新。2022年の対話型生成AI「チャットGPT」登場以降、AIブームが株価を押し上げており、エヌビディアの株価も12倍に上昇した。
エヌビディアの時価総額は今年7月に史上初の4兆ドルを突破し、その後わずか3カ月で5兆ドルに到達した。暗号通貨の時価総額を上回り、欧州の主要株式指数STOXX欧州600種指数の約半分の規模に相当する。
ハーグリーブス・ランズダウンのシニア株式アナリスト、マット・ブリッツマン氏は「エヌビディアの時価総額5兆ドルの達成は単なるマイルストーンではなく、エヌビディアが半導体メーカーから、業界の基盤を築く存在へと変貌を遂げたことを示している」と述べた。「市場はこの成長機会の大きさをまだ十分に織り込んでいない」とした上で、エヌビディアがAI関連銘柄の中で有力な投資先の一つという認識を示した。
エヌビディアのAI半導体市場での独走は鮮明になりつつある。同社のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は28日、米エネルギー省向けに7台の新しいスーパーコンピューターを構築する計画を発表。また、フィンランドの通信機器メーカー、ノキア<NOKIA.HE>への10億ドルの投資も明らかになった。
また、トランプ米大統領は29日、30日に予定される中国の習近平国家主席との首脳会談で、エヌビディアのAI用最先端半導体「ブラックウェル」について協議する可能性があると述べた。
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