- 2025/10/30 掲載
円急落、8カ月ぶり153円台半ば=株は最高値更新―東京市場
30日の東京外国為替市場は、日銀の政策金利据え置きにより一部で高まっていた早期利上げ観測が後退。円相場は1ドル=153円台半ばまで急落し、約8カ月ぶりの安値水準を付けた。午後5時現在では153円42~44銭と前日比1円36銭の円安・ドル高となった。
日銀金融政策決定会合では、前回の9月会合と同様、2人の審議委員が利上げを主張し反対票を投じたが、他の委員には支持が広がらなかった。植田和男総裁の記者会見も「12月や来年1月の利上げを示唆する発言はなかった」(国内銀行)と受け止められ、円売り・ドル買いが優勢となった。円はユーロに対しても売られ、1999年のユーロ導入後の最安値を更新した。
東京株式市場では、日経平均株価は前日比17円96銭高の5万1325円61銭と上昇して終わった。日銀会合が利上げ見送りで波乱なく終わったと受け止められ、日経平均は連日で最高値を更新した。ただ、最近の急上昇で過熱状態になっていたソフトバンクグループなど時価総額上位の銘柄には売りも出て、日経平均はプラスとマイナスを行き来するなど不安定な動きだった。
【時事通信社】 〔写真説明〕東京証券取引所=東京都中央区
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