ＮＺ消費者信頼感、10月は低下　利下げでも消費者は慎重維持

[シドニー ３１日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）と豪調査会社ロイ・モーガンが３１日発表した１０月のニュージーランド（ＮＺ）消費者信頼感指数は９２．４で、９月の９４．６から低下した。

ニュージーランド準備銀行（中央銀行）が経済成長促進のため積極的に利下げしているにもかかわらず、消費者は慎重な姿勢を維持している。

１００が楽観と悲観の分岐点。

ＡＮＺのシニアエコノミスト、マイルズ・ワークマン氏は「他の多くの経済指標が年央の低水準から改善している中、消費者信頼感は動いていない。近年の支出控えが小売部門を直撃している」と述べた。

中銀は今月、政策金利を５０ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げた。経済の脆弱さに対する政策当局者らの懸念から、２０２４年８月に開始した現在の緩和サイクルでは累計３００ｂｐ利下げしている。