東邦ＨＤ、大規模買付行為の対応方針導入　３Ｄの株式買い増しで

Shinichi Uchida

［東京　３１日　ロイター］ - 医薬品卸売事業を手掛ける東邦ホールディングスは３１日、シンガポール拠点の投資ファンド、３Ｄインベストメント・パートナーズの株式買い増しを受け、大規模買付行為に関する対応方針の導入を決めた。所定の条件が満たされた場合、対抗措置として新株予約権の無償割り当ての活用も検討する。

３Ｄは８月時点で議決権保有割合で東邦ＨＤ株の２３．２８％を保有しており、「戦略検討委員会」の設置要求などを通じて、同社の経営に対し重要な影響力を持とうとしていると指摘。今後も３Ｄが株式を買い増す可能性も念頭に、株式取得の目的が一般株主との間で利益相反している恐れがあると判断した。