- 2025/10/31 掲載
国内大手行、ドル/円見通し引き上げ 三菱UFJは年末152円
[東京 31日 ロイター] - 三菱UFJ銀行など国内の大手銀行や証券会社は31日、日銀の利上げ後ずれ観測などを背景に、2025年末のドル/円の見通しを引き上げた。
三菱UFJ銀は9月末時点の予想144円を152円に、三井住友銀行は従来予想の147円を153円にそれぞれ見直した。
日銀は30日、金融政策の現状維持を決定。植田和男総裁の会見での発言が「慎重だった上、米国の利下げ期待の後退もタイミングが重なった」と三菱UFJ銀の井野鉄兵チーフアナリストは指摘。短期的には円安が加速する可能性がある一方、年末にかけては日銀の利上げに向けた発信が出始めることも考えられるため、急速な円安は落ち着くとみている。
総裁会見では、春闘の賃上げに関する言及も多く「利上げ後ずれのリスクが意識される中、円は買われない」と三井住友銀行の鈴木浩史チーフ為替ストラテジストは話している。
一方、国内の証券会社でも見直しが進んでいる。みずほ証券の金融市場調査部は31日、年末に147円との従来見通しを156円に見直した。野村証券も今月に入り、見通しを円安方向に修正している。
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