- 2025/11/01 掲載
アマゾン株12%高、クラウド部門好調 AI競争で存在感
アマゾンが30日夕に発表した第3・四半期決算によると、クラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高は20%増の330億ドルとなった。 競合では、グーグルの持ち株会社アルファベットの「グーグルクラウド」の四半期売上高が34%増の151億6000万ドル。AWSの売上高は金額ベースで、グーグルクラウドの倍以上となった。
マイクロソフトのクラウドサービス「Azure(アジュール)」の売上高は40%増だった。
アージェント・キャピタルのポートフォリオマネージャー、ジェド・エラーブロック氏は「AWSがアジュールやグーグルクラウドにシェアを奪われる懸念は確かにある。しかし、今やAWSも(AI競争の)列車に乗り、売上高を大きく伸ばしている」と指摘。AWSが勢いづくのは第4・四半期もしくは来年初めになるという投資家の予想に反し、「すでに第3・四半期にそうなった」と述べた。
アマゾンのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は30日の決算報告で「AWSは2022年以来のペースで成長している」とし、「AIとコアインフラへの強い需要が続いており、われわれは容量加速に注力してきた」と述べた。
eToroのマーケット・アナリスト、ファルハン・バダミ氏は「アマゾンは今決算シーズン中、最も好調な業績の一つとなり、成長拡大に向けた実行能力を巡りくすぶっていた懸念を和らげた」と述べた。
アマゾンの株価は前営業日まで、年初来1.6%の伸びにとどまり、超大型ハイテク株「マグニフィセント・セブン」中、最も悪いパフォーマンスとなっていた。しかし31日の急騰を受け、年初来上昇率は約11%となり、アップルとテスラを抜いた。アップルは年初来約8%上昇している。 決算を受け、証券会社少なくとも23社がアマゾンの目標株価を引き上げた。
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