仏製造業ＰＭＩ、10月改定48.8　需要低迷続く

［パリ　３日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた１０月のフランスのＨＣＯＢ製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は４８．８で９月の４８．２から上昇した。速報値（４８．３）からも上方改定されたが、生産と新規受注は落ち込んだ。

製造業ＰＭＩは、８月（５０．４）を除き、２０２３年１月以降、好不況の分かれ目である５０を下回り続けている。

ハンブルグ商業銀行のジュニアエコノミスト、ヨナス・フェルドフーセン氏は、政治の不安定と需要低迷の持続で製造業界が悲観的になっていると述べた。

将来の生産に対する見通しは１月以来初めて悲観的に転じ、回答者の３０％が今後１年間の生産減少を予想した。

地政学的緊張が外需の重しとなっているが、輸出受注は４月以来の緩やかな減少にとどまった。受注残は２２年５月以来最速のペースで増加した。投入価格インフレ率は１年ぶりの低水準に緩和し、販売価格は２カ月連続で下落した。