- 2026/02/10 掲載
英シェル、生産不足穴埋めに買収か探鉱での大規模成果が必要
[ロンドン 9日 ロイター] - 英石油大手シェルは、老朽化した油田の生産量の落ち込みによって2035年までに生じる日量35万-80万バレル相当の生産不足を補うために、事業を買収するか、もしくは探鉱で大きな成果を上げる必要があるー。シェルとアナリストはこのような見方を示している。
石油メジャー各社は長年、エネルギー産業の他のエネルギー源への移行が急速に進めば石油・ガスの需要が抑制されると考え、埋蔵量の拡大に慎重な姿勢を取ってきた。しかし、エネルギー移行が遅れ、需要が引き続き増えていることから十分な埋蔵量を持つ企業に再び注目が集まっている。
シェルは可採年数(現在の生産ペースが続いた場合に採掘が続けられる年数)が2025年時点で8年未満と前年の9年から短くなり、21年以来の水準に低下した。
一方、英調査会社ウッド・マッケンジーのデータによると、エクソンモービルとトタルエナジーズはいずれも24年末時点の可採年数が12年超だった。
可採年数が短いほど、生産を維持または拡大するために資産を購入するか、探鉱で大きな成果を上げる必要性が高まる。
シェルは総埋蔵量が日量81億バレル相当と、少なくとも13年以降最低に落ち込んだ。
ワエル・サワン最高経営責任者(CEO)は昨年、ポートフォリオ全体で生産が減ったことで、35年までに実際の生産量が目標を日量35万バレル下回ると警告。今月5日にはガイアナでの事業からの撤退を「今では後悔している」と話す。
シェルによると、米メキシコ湾岸、ブラジル、ナイジェリア、アンゴラ、南アフリカ、ナミビアへの投資や油田の改良によって短期的な生産不足はほぼ補われている。ただ、サワン氏は30年以降の生産不足について最新の数値を示さず、シェルもそれ以上のコメントを控えた。
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