- 2026/02/13 掲載
ドイツ銀、プライベートバンクで新興国人員拡充 最大50人採用へ
[シンガポール 13日 ロイター] - ドイツ銀行のプライベートバンク部門は今年、新興国向け業務で最大50人のリレーションシップマネジャー(RM)を新規採用する計画だ。中東湾岸地域や北アジアで富裕層ビジネスの基盤拡大を図る。
新興国部門責任者のマルコ・パリアラ氏がロイターに明らかにした。同氏によると、「選別的な採用」は2027年と28年も継続する方針だが、地域別のRM数などの詳細は明らかにしていない。
今回の増員は、今後3年間で新興国フロント部門の人員を50%増やす目標の一環。すでに発表済みの250人の採用計画のうち、多くが同部門に配属される見通しだ。
世界の金融機関は近年、富裕層や超富裕層の増加を背景に、アジアや中東など成長地域でプライベートバンキング業務を強化している。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の「グローバル・ウエルス・リポート2025」によると、24年の世界の金融資産は過去最高の305兆ドルに達した。
パリアラ氏は、市場のボラティリティーが高まる中、顧客の間で資産の保有場所や配分を分散させる動きが強まっていると指摘。これまでシンガポールや香港に資産を集中させていた顧客が、スイスやルクセンブルク、英国といった他のウエルスセンターも利用するケースが増えていると述べた。欧州拠点の投資への配分も拡大しているという。
スイスも今後の増員の重点地域になる見通しだ。地政学的緊張や政策の不透明感を背景に、米国以外の市場や多様な資産クラスへの投資を志向する動きが広がっていることが背景にある。
パリアラ氏は「この分散は、不動産など世界的資産を求める(超富裕層)ファミリーの志向を反映するだけでなく、地政学リスクを軽減するために資産を地理的に分散させたいという顧客の意向も示している」と語った。
一方、プライベートバンク部門はロンバードローン(保有有価証券を担保とする融資)にも注力する。フランクフルトに本拠を置く同部門のウエルスマネジメント・事業融資部門責任者アダム・ラス氏は別のインタビューで「現在、顧客は手元資金をより活用している」と述べた。
「積極的にレバレッジを高めているわけではないが、やや引き上げている」と説明。デロイトの2024年報告書によると、ロンバードローンは18年以降、最も成長の速い信用商品の一つで、市場規模は約4.3兆ドルに達する。
ラス氏は「確信を持てる取引があれば活用できる資金余力は大きい。現在のような市場環境では好機でもある」と述べ、「ロンバードローンは当行にとってますます重要な分野になっている」と述べた。
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