- 2026/03/19 掲載
スイス中銀、ゼロ金利維持 過度なフラン高に対抗
John Revill
[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は19日、政策金利を0%に据え置いた。据え置きは予想通り。イラン情勢を受けたスイスフラン高に対し介入で抑制する方針を示した。
中銀は、「中東での紛争を踏まえ、外国為替市場に介入する意欲は高まっている」と表明。「物価安定を脅かすフランの急激かつ過度な高騰に対抗する」と述べた。
フランは年初から対ユーロで約2.5%上昇。2月末の米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて、さらに上昇。中銀が今月初めに異例の口先介入を行ったが、足元、約11年ぶり高値圏で推移している。
EFG銀行のエコノミスト、ジャンルイジ・マンドルッツァート氏は「据え置き決定は驚きでない。(中銀は)中東紛争による経済的ショックの影響についてより多くの証拠を得てから判断しようとしている」と述べた。その上で、「中銀はエネルギー価格上昇がインフレに与える影響と、フラン相場を注視するだろう。最近のフラン高については、為替介入で対処すると思う」と語った。
昨年、トランプ関税で混乱する中、フランは対ドルで14%上昇。中銀は外貨購入を膨らませた。シュレーゲル中銀総裁は今年の購入方針についてコメントを控えた。
J・サフラ・サラシンのチーフエコノミスト兼経済・戦略調査部長のカルステン・ユニウス氏は、中銀がすでに過去数週間にわたって介入しているとみる。「経済的な問題は輸出部門に集中している。為替介入は輸出部門へのさらなるダメージを防ぐための最も的を絞った手段であり、だからこそ今は優先すべき政策手段であるべきだ」と述べた。
インフレ率は1月、2月と前年比で0.1%だった。中銀はこの日発表した経済予測で今年のインフレ率予想を0.3%から0.5%に上方修正した。成長率予想は1%前後で据え置いた。
ルツェルン州立銀行のチーフエコノミスト、ブライアン・マント氏は「『冷静を保ち、平常通りに』というのが中銀のメッセージだ。中銀はイラン紛争に起因するエネルギー主導の一時的なインフレ加速をやり過ごし年内、ゼロ金利を維持すると予想する」と述べた。
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