- 2026/03/20 掲載
米当局、資本規制案を公表 大手行の必要自己資本4.8%減少
[ワシントン 19日 ロイター] - 米金融監督当局は19日、国際的な銀行規制「バーゼル3」の最終化に関する資本規制案を公表した。規制案では米銀大手の必要自己資本は4.8%減少し、余剰資金を融資や配当、自社株買いに充てられるようになる。
米国の資本規制の抜本的見直しを求めてきたゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、シティバンクなどの大手金融機関にとって朗報となる。
米連邦準備理事会(FRB)によると、PNCやトゥルイストといった地銀大手の自己資本は5.2%、資産1000億ドル未満の銀行では7.8%減少する見込みだ。
FRB当局者は声明で、今回の変更は資本規制の枠組みを強化・合理化すると同時に、米国の銀行が「引き続き安全かつ健全で、米経済を支える能力を維持する」ことを保証するものだと述べた。
一方、こうした変更は地政学的リスクやプライベートクレジット市場を巡るリスクが高まっている中で、金融システムの安全対策を弱めることになるとの批判もある。
FRB、連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)が19日に提案を承認した。
米金融機関は2008年の金融危機後に導入された規制が行き過ぎで、融資や経済を阻害しているとして当局に緩和を求めてきた。
この取り組みを主導してきたウォール街の銀行ロビー団体は19日、規制案は「重要な前進」だとし、業界として「提案を慎重に検討し、フィードバックを提供する」と述べ、冷静な反応を示した。
どの程度の余剰資金が確保できるかについての試算はまちまちだ。
相互接続性が最も高い米国の国際金融システム上重要な銀行(GSIB)8行の資本総額は約1兆ドルで、FRBの推計によると、これらの銀行の必要資本は約200億ドル減少する可能性があるが、変更に反対したバー理事(民主党)は、追加の政策変更も考慮すると、600億ドル近くになると見積もっている。
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