- 2026/04/21 掲載
英12─2月賃金、前年比+3.6%に減速 予想外の失業率低下
Andy Bruce William Schomberg
[21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が21日発表した2025年12月─26年2月の賃金上昇率(ボーナスを除く)は前年同期比3.6%で、11─1月の3.8%から減速した。市場予想は3.5%だった。
失業率は5.2%から4.9%に低下。エコノミストらは横ばいを見込んでいたため、サプライズとなった。
ONSによると、この低下は「非労働力人口(仕事をしておらず、求職活動もしていない人々)」が16万9000人増加したことが要因。就業者数も2万4000人増加した。
データによると、16─64歳の層における非労働力人口への移行の4分の3以上は、求職活動を行っていない学生の増加によるもの。
1─3月の求人数は71万1000件と、12─2月の72万1000件から減少。21年4月までの3カ月間以来の低水準となった。
KPMG・UKのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「22年のエネルギーショックとは対照的に、労働市場は弱含みであり、労働者の交渉力を制約し、賃金・物価スパイラル発生の可能性を低下させている」と述べた。
税務当局による給与所得者数の速報値では、2月の改定値である6000人の減少に続き、3月は1万1000人の減少。ただ、市場関係者からはこの数値が上方修正される可能性が高いとの声が聞かれた。
ドイツ銀行の英国担当チーフエコノミスト、サンジェイ・ラジャ氏は「大局的に見れば、きょうのデータが英中央銀行の労働市場に対する見方を変えることはないだろう」と指摘。「英労働市場はまだ困難を脱したわけではない」と述べた。
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