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- 2026/04/15 掲載
ジャングリア苦戦で浮き彫り?ディズニー・USJら「好調なテーマパーク」の“共通点”
経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。
少子化でも…開業進んだ「大型テーマパーク」
国内における15歳未満の人口は1950年代にピークを迎えて一時減少し、1982年に約2700万人の第2次ピークを迎えた。その後は減少し続け、2025年4月時点で1366万人になった。だが、経済成長やバブルに伴ってテーマパークの開発が活発化したため、1983年の東京ディズニーランド開業以降、大型テーマパークの開業が相次いだ。
1990年にサンリオピューロランドと北九州のスペースワールドが開業し、1992年にハウステンボス、1994年には志摩スペイン村が開業した。2001年には東京ディズニーシーとUSJが開業した。
大型施設への集中化が進む中、来場者数の減少に伴い1990年代後半から中規模施設の閉園が相次いだ。王子ファンシーランドや小田急御殿場ファミリーランド、向ヶ丘遊園など多数のテーマパークが閉園し、スペースワールドも2017年に閉園した。閉園した施設の多くは観覧車やジェットコースターのある典型的な遊園地だ。
ディズニーが「少子化」でも過去最高益を出せたワケ
好調なテーマパークについて見ていきたい。東京ディズニーリゾートの年間来場者数は初年度に993万人を記録し、2000年度には1730万人になった。翌2001年度はディズニーシー開業により2205万人となり、35周年の2018年度には3256万人となった。
その後はコロナ禍で激減したものの、2024年度は2756万人まで回復している。値上げや年間パスポートの廃止で数は以前の水準に戻っていないが、客単価が伸びてオリエンタルランドの業績は好調だ。2024年度は売上・利益ともに過去最高を更新した。
ディズニーのブランド力や好立地が要因といえばそれまでだが、ディズニーは子供への依存度が低く、大人客の取り込みに成功している。来場客は約75%が女性であり、年齢別では70%以上が18歳以上の大人である。つまり「大人の女性」が主要客である。
コロナ禍以前と比較すると、18~39歳の比率は約50%から40%に縮小した一方、40歳以上の比率は約20%から30%に増えた。値上げや年パス廃止で若年層が離れたことが要因と考えられる。
また、オリエンタルランドは強力なIPを軸に、大人が楽しめる施設へと変化させてきた。「美女と野獣」エリアの開発では、グランドサーキット・レースウェイやスタージェットなどの男児向けアトラクションを廃止し、屋内の劇場型施設を拡充させている。 【次ページ】USJ・ピューロランドの「V字回復」を支えた“共通点”
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