- 2020/12/12 掲載
ハウステンボス、3年以内上場=財務強化、傘下4社で検討―HIS
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、今後5年以内に4社程度のグループ企業を東京証券取引所に株式上場させる検討を始めたことが11日、分かった。テーマパーク「ハウステンボス」(HTB、長崎県佐世保市)は早ければ2~3年後に上場。新型コロナウイルス流行で経営が大打撃を受ける中、旅行以外の新事業の成長を図るとともに、手元資金を確保し財務を強化する。
HISは昨年、HTBの東証1部上場に向けた準備に入っていたが、コロナ禍で利用客数が激減したため計画を延期していた。今回、コロナ収束後をにらみ、グループ企業の上場戦略を練り直した格好だ。
HTB以外に上場を目指すのは、テーマパークの施設管理や建築などを行うハウステンボス・技術センター(佐世保市)や、発電や電力供給などを手掛ける子会社。市場から調達した資金は新規事業の育成など成長投資に充てる。危機時に備えて財務余力を高める狙いもある。
コロナ禍で主力の海外旅行事業が低迷し、HISは業績が急激に悪化。収益を多角化するため新規事業の育成に注力している。今秋に埼玉県と東京都で開業したそば店「満天ノ秀そば」も、店舗網拡大後の上場を目指している。
【時事通信社】 〔写真説明〕ハウステンボスのチューリップ畑と風車小屋=2017年3月、長崎県佐世保市
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