- 2021/01/14 掲載
米当局、テスラ車15.8万台のリコール要請 タッチスクリーン不具合
NHTSAはテスラへの正式な文書で、2012─18年型のモデルSと16─18年型のモデルXに「自動車の安全性に関連する不具合がある」と暫定的に結論づけたと説明。NHTSAは昨年11月に安全性を巡る調査の対象を拡大していた。
テスラはコメントの要請に応じていないが、今月27日までにNHTSAに回答する必要がある。リコール要請に応じない場合は「十分な説明」を尽くすよう求められている。
NHTSAが正式にリコールを要請するのは異例。通常、自動車メーカーは当局に非公式にリコールの必要性を指摘され、自主的に実施する。
NHTSAは問題のテスラ車について、タッチスクリーンの機能不全によって後方確認用カメラの映像が表示されないなどの重大な問題が発生する恐れがあると指摘。同様の問題でこれまで他の自動車メーカーが9件のリコールを実施したと説明した。
また、タッチスクリーンの問題が運転支援システム「オートパイロット」とウインカーの機能にも支障を来す可能性があるとした。オートパイロットなどのシステムに関連する警報が出ない状況になれば「衝突のリスクが高まる」とした。
タッチスクリーンの不具合でフロントガラスの曇りや霜を除去する装置が使えなくなり、視界の悪化で衝突のリスクが高まる恐れもあるとした。
テスラはこれらの問題に対応し、無線通信によるソフト更新を複数回行ったが、手続きと内容の両面で「不十分」だと暫定的に結論づけた。
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