- 2021/01/27 掲載
日経平均は反発、89円高 決算・FOMC控え様子見ムード
日経平均は反発スタート後、前営業日比208円81銭高の2万8754円99銭で高値を付けた。ただ、その後は上げ幅を徐々に縮小。一時マイナス圏に転落する場面もみられたが、その後は持ち直し2万8600円台での一進一退の値動きが継続した。
市場では「物色のトレンドが混在しており、景気敏感・内需系を問わずしっかり。高値警戒感があるなかでも、決算を控えた物色が活発化している。今週は業績のいい銘柄の決算が中心となっているが、来週以降は出遅れ銘柄の決算が始まる。物色の幅はこれから広がるだろう」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.65%高で午前の取引を終了。市場では「日経平均は30年ぶりの高値水準となっている半面、TOPIXは2018年以来。やれやれ売りが出やすい水準ではあるが、きょうは出遅れ株に見直し買いが入っているようだ」(国内証券)との声も聞かれた。東証1部の売買代金は2兆6188億7900万円。東証33業種では、不動産業、電気機器、食料品などの23業種が値上がりする一方、海運業、鉄鋼、空運業などの10業種は値下がりした。
個別では、日東電工が続伸し7.91%高。26日に2021年3月期の連結営業利益予想を900億円に上方修正すると発表したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの増加で、パソコン向けなどのコンデンサー需要が拡大した。
そのほか、ファナック、サイバーエージェントなど決算発表を控える銘柄がしっかりとなったほか、キーエンス、キヤノンが大幅上昇。半面、エムスリーは大幅下落したほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングもさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり1291銘柄に対し、値下がりが814銘柄、変わらずが85銘柄だった。
日経平均
終値 28635.21 +89.03
寄り付き 28665.34
安値/高値 28,542.00─28,754.99
TOPIX
終値 1860.07 +12.07
寄り付き 1856.93
安値/高値 1,851.33─1,862.05
東証出来高(万株) 115958
東証売買代金(億円) 26188.79
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