- 2021/03/03 掲載
第4四半期の豪GDPは前期比3.1%増、予想大幅に上回る
第3・四半期GDPは前期比3.4%増に上方改定された。
2四半期連続で前期比の伸びが好調となったものの、第4・四半期のGDPは前年比では1.1%減と、新型コロナウイルスによる打撃を反映し、政策面の支援がなお必要であることを示唆した。
第4・四半期はサービス支出が回復する中、家計消費がGDPの伸びを主導した。住宅・企業支出が増加し、民間投資も全体の成長率に0.7%ポイント寄与した。
統計局は、天候に恵まれたことで農業生産が堅調に増加したと指摘した。
大手銀行によるカード支出データや、小売、雇用、建設活動に関する各種公式統計はいずれも力強く推移しており、今年第1・四半期は消費者が成長を主導するとみられている。
コモンウェルス銀行の豪経済責任者ギャレス・エアード氏は「景気回復はV字型をたどっている。2021年もさらなる回復が見込まれる」と述べた。
また「豪経済の成功は主に、非常に低水準のコロナ市中感染や、連邦・州政府と豪準備銀行(中央銀行)および銀行部門による非常に大規模で迅速な対応によるものと言える」と分析した。
豪中銀は昨年、3回の利下げによって政策金利を過去最低の0.1%に引き下げるとともに、前例のない量的緩和プログラムを導入。政府は雇用維持のための賃金補助制度を打ち出した。銀行は住宅ローンの返済猶予や金利引き下げを行った。
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