- 2021/03/13 掲載
豊洲の高級マグロをパンに=プリン風のウニ料理も登場―都内飲食店
東京・豊洲市場(江東区)で取引される高級魚介類を、これまでとは違った料理で提供する飲食店が登場している。新型コロナウイルスの影響で厳しい営業を続ける店が、集客の一環として商品化し、話題を呼んでいる。
豊洲のマグロ仲卸「鈴富」の鈴木勉社長は、自身が経営する世田谷区のすし店で、クロマグロを使った「かつサンド」を発売した。原料には、豊洲でも高級とされるアイルランド沖で漁獲されたマグロのトロと赤身を使用している。
すしネタでも高級なため、サンドイッチにしてはもったいないとの指摘もあるが「質の高いマグロを使うことで、コーヒーやワインなどと合う新たな食べ方を本気で提案したかった」と鈴木社長。パンや調味料などにもこだわっており、今後はインターネット販売なども行って販路を広げていくという。
中央区の築地場外市場では、豊洲で競り落とされた北海道産バフンウニを使ったメニューがお目見え。商業施設「築地魚河岸」にあるカフェ「センリ軒」では、極上のウニを乗せた「うにのプリン」を2月末に発売した。
プリンに似たこの商品は、裏ごししたウニや卵、だしを混ぜた茶わん蒸しのような料理の上に、ゼリー状にしたポン酢をかけ、その上にウニを乗せている。スイーツではないが、コーヒーなどと一緒に注文する客も少なくないという。
緊急事態宣言の再延長により、築地場外市場でも活気が失われているため、店主の川島靖喜さんは「新たな築地名物になれば」と期待を込めている。
【時事通信社】 〔写真説明〕高級クロマグロを使った「かつサンド」=2月24日、東京都世田谷区 〔写真説明〕豊洲市場で取引されたバフンウニを使った茶わん蒸しのような「うにのプリン」(手前)=1日、東京都中央区
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