• 2021/12/07 掲載

ユーロ圏、信用リスク増大 銀行に過信も=ECB監督委員長

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[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は7日、新型コロナウイルス関連の支援策の失効に伴い、ユーロ圏の銀行が直面する信用リスクが高まっていると指摘した。銀行が利回りを追求する過程でリスクを低く見積もりすぎている可能性があるとの認識も示した。

同委員長は来年の監督上の優先課題をまとめたブログで「将来、資産の質が悪化する可能性が複数の初期の指標で示されている」と指摘。

「新型コロナ流行の影響を相対的に受けやすいセクターの不良債権比率も上昇し始めている」とした上で、「特に宿泊・食品サービス、空輸・旅行関連セクターでそれが顕著だ」と述べた。

同委員長は、資産の劣化が見込まれるにもかかわらず、一部の銀行はすでに貸倒引当金を戻し入れていると指摘。貸出債権が正しく分類されておらず、不良債権が早期に認識されていないことを示しており、懸念すべき傾向だと述べた。

前例のない景気支援策で超低金利と潤沢な流動性が続く中、銀行がリスクを取りすぎている可能性についても警鐘を鳴らした。「それに伴い、市場参加者の過信が次第に明らかになってきている」とし「利回りの追求により、一部の市場セグメントで過大評価が起きており、時に経済ファンダメンタルズとの乖離が見られる」と述べた。

リスク志向の高まりを背景に、投資ファンドやマネーマーケットファンドといった影の銀行セクターに対する銀行のエクスポージャーも増えているとし「過度な利回り追求に伴うリスクを、監督上、今後さらに注視していく」と述べた。

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