- 2022/08/23 掲載
午前の日経平均は大幅続落、米株下げを嫌気 グロース銘柄が軟化
22日の米国株式市場は大幅続落。週内に米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)で、パウエル議長がインフレ抑止に向け強いコミットメントを表明するとみられることが懸念材料となった。
日本株も米株の下げに歩調を合わせて軟化したが、これについてSBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏は「投資家が利下げまで先読みし過ぎた反動と言える」としたうえで「楽観の修正で下げ基調に変わることはない。上昇過程における通常の調整」と指摘していた。
夏休みシーズンが続いているためか、引き続き商いは低調となっている。ただ、日本株については第1四半期の決算発表において割安と確認されたとの声も聞かれ、それが株価を支える要因になっているという。前場中盤からは下げ渋った。
市場では「ジャクソンホールを通過するまで基本的に見送り。日経平均は2万8100円台に位置する25日移動平均線が下値の目安として注目される」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.96%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1956億0100万円と薄商いが継続している。東証33業種では、輸送用機器、ゴム製品、電気製品などが値下がりする一方、鉱業が上昇した。
個別では、トヨタ自動車、ソニーグループといった主力銘柄がさえないほか、東京エレクトロンといった半導体関連株をはじめグロース系銘柄が軟調となっている。半面、日本郵船などの海運株が高く、INPEXをはじめ資源関連株もしっかりとなった。
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