- 2022/08/24 掲載
中国の失業保険基金、6月の支出が過去最大 雇用情勢悪化
ロイターが中国人力資源・社会保障省のデータを基に算出したところによると、6月の支出は前年比256.6%増の371億9000万元(54億2000万ドル)と、データを遡れる2013年1月以降で最大となった。
支出の急増で6月の基金の収支は227億4000万元の赤字となった。5月は49億1000万元の赤字、1─4月は黒字だった。
7月の調査ベースの全国失業率は5.4%に改善したが、若者の失業率は過去最悪の19.9%だった。
政府は5月、大卒者1人を雇用するごとに企業に1500元の補助金を支給すると表明した。
ジョーンズ・ラング・ラサールのチーフエコノミスト、ブルース・パン氏は「中国では目先、雇用市場の圧力が続く可能性がある。景気減速に伴う雇用創出の減少、国内外の需要低迷、中小企業の苦境、大卒者数の高止まりが背景だ」と述べた。
関連タグ
関連コンテンツ
PR
PR
PR