- 2022/08/26 掲載
再送FRB当局者、9月利上げ幅0.5%・0.75%か判断まだ インフレ抑制再表明
[25日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者は25日、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅について、0.50%ポイント、もしくは0.75%ポイントとするかまだ判断に至っていない考えを相次いで示した。同時に、インフレが制御されるまで利上げを続け、高水準の金利を当面維持するコミットメントを改めて示した。
経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催されるジャクソンホールで、カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁はCNBCに対し、9月の利上げ幅を0.50%ポイントもしくは0.75%ポイントのいずれかにすべきかの判断は「時期尚早」という認識を示した。
同時に、金利上昇が失業率の上昇につながるおそれがあるほか、すでに家計や企業の支出を圧迫し始めているものの、「インフレを目標に戻すというわれわれの責務は極めて明確」と強調した。
さらにブルームバーグとのインタビューでは、利上げによる望ましい効果を得るために、フェデラルファンド(FF)金利が最終的に4%を超え、その水準に当面とどまることが必要な可能性があるという見解を示した。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁もCNBCに対し、「FOMC参加者の経済・金利見通し(SEP)で示された金利予測の中間値である3.4%を超える水準まで引き上げた後、しばらく様子を見るのが望ましい」とし、大幅な利上げを実施した後に利下げに転じる方針は支持しないとの考えを示した。
9月のFOMCについては、3回連続での0.75%ポイント利上げ、利上げ幅を0.50%ポイントに縮小することのどちらが適切か判断するには次のインフレ指標を見極める必要があると語った。さらに、利上げ幅が0.50%ポイントに縮小されたとしても、かなりの大幅利上げになるという見方を示した。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、次回9月の会合で0.75%ポイント、0.50%ポイントいずれの利上げ幅が望ましいか決めかねていると語った。
その上で、インフレや雇用関連指標が引き続き強い内容となれば、「0.75%ポイントの追加利上げが正当化される可能性がある」とし、インフレが確実にFRBの目標である2%に向かうまで、高金利を「断固として」維持し、利下げの誘惑に「抵抗する」とも述べた。
パウエルFRB議長は26日にジャクソンホール会議で講演する。引き締めに積極的とのメッセージを発し、来年の利下げ期待を打ち消すと予想されている。
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