- 2022/08/26 掲載
米国株式市場=ナスダック急伸、エヌビディアなどに買い
[25日 ロイター] - 米国株式市場は半導体大手のエヌビディアなどのハイテク株に買いが入り、ナスダック総合が急伸して終了した。市場ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が26日に経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で行う講演が注目されている。
投資家はパウエル議長の講演で、FRBがインフレ抑制に向けてどこまで積極的に利上げを行うか手掛かりを探る見込み。
USバンク・ウェルス・マネジメントのビル・ノーシー氏は「現在は第2・四半期決算シーズン終盤とFRBから意味のある追加データが出てくる間の時期にある。市場は適度に低いボラティリティーで若干揺れ動いている」と語った。
この日は最近上昇していた米10年国債利回りが低下。ノーシー氏は「金利低下がグロースセクターの一部を下支えした」と指摘した。
エヌビディアは4%高。前日に示した四半期業績が予想を下回ったが、市場では売上高低迷が最悪期を脱する可能性があるとの見方が浮上。これを受けてフィラデルフィア半導体指数が上昇した。
アップルとマイクロソフトが1%超、アマゾン・ドット・コムとアルファベットが2%超、それぞれ上昇し、ナスダックを押し上げた。
S&P総合500種の全11セクターが上昇。素材や通信サービスが特に好調だった。
米商務省が発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比0.6%減と、速報値の0.9%減から上方改定され、リセッション(景気後退)への懸念がやや和らいだ。
25日付で1対3の株式分割を実施したテスラは0.35%安で引けた。
シティグループは2.1%高。今四半期からロシアの消費者および商業銀行向け事業を閉鎖すると発表した。
顧客管理ソフト大手のセールスフォースは3.4%下落。ドル高の影響や顧客の慎重な支出を踏まえ、通期の売上高見通しを下方修正した。
半導体銘柄はアドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)が4.8%高、ブロードコムが3.6%高となった。
S&P500構成銘柄では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を13.4対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は93億株。直近20営業日の平均は108億株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33291.78 +322.55 +0.98 33029.27 33306.09 32889.85
前営業日終値 32969.23
ナスダック総合 12639.27 +207.74 +1.67 12506.37 12641.27 12471.98
前営業日終値 12431.53
S&P総合500種 4199.12 +58.35 +1.41 4153.26 4200.54 4147.59
前営業日終値 4140.77
ダウ輸送株20種 14957.70 +254.59 +1.73
ダウ公共株15種 1043.51 +5.78 +0.56
フィラデルフィア半導体 2971.07 +104.88 +3.66
VIX指数 21.78 -1.04 -4.56
S&P一般消費財 1305.34 +16.65 +1.29
S&P素材 506.70 +11.21 +2.26
S&P工業 834.87 +12.54 +1.53
S&P主要消費財 791.80 +3.59 +0.46
S&P金融 576.78 +8.62 +1.52
S&P不動産 275.76 +4.23 +1.56
S&Pエネルギー 636.19 +4.81 +0.76
S&Pヘルスケア 1523.11 +16.60 +1.10
S&P通信サービス 194.90 +3.94 +2.06
S&P情報技術 2554.27 +42.11 +1.68
S&P公益事業 389.19 +2.30 +0.60
NYSE出来高 7.63億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28690 + 180 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28680 + 170 大阪比
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