- 2022/08/26 掲載
NY外為市場=ドル小幅安、FRB議長講演待ち
[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では不安定な値動きとなる中、主要通貨に対するドル指数が小幅安。ユーロは安定的に推移した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が26日に行う経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)での講演で、利上げペースについて一段の手がかりを示すか注目されている。
スコシアバンクのチーフFXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「市場はパウエル議長がタカ派的なメッセージを示すと見込んでいるようだ」としつつも、「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、米指標はさほど良好ではない。米ガソリン価格の伸びもかなり鈍化しており、インフレ圧力はピークに達した可能性があるという見方が台頭している」と述べた。
FRB当局者は25日、9月のFOMCでの利上げ幅について、0.50%ポイント、もしくは0.75%ポイントとするかまだ判断に至っていない考えを相次いで示した。同時に、インフレが制御されるまで利上げを続け、高水準の金利を当面維持するコミットメントを改めて示した。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む、9月の0.75%ポイント利上げの確率は65%、50bp利上げは35%となっている。
ドル指数は0.14%安の108.46。依然として、7月14日に付けた20年ぶりの高値109.29を若干下回る水準を維持している。
朝方発表された第2・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比0.6%減と、速報値の0.9%減から上方改定されたことを受け、ドルは一時上昇する場面もあった。
ユーロは横ばいの0.9968ドル。独IFO経済研究所が発表した8月の業況指数が2020年6月以来の低水準となったことは、重しとなった。
豪ドルは1.01%高の0.6976米ドル。中国国務院(内閣に相当)がインフラ事業への資金援助や民間企業およびハイテク企業への支援強化など追加の経済支援措置を講じるという報道が引き続き材料視された。
円は対ドルで0.47%安の136.47円。日銀の中村豊明審議委員は25日、冬季賞与や来年度の賃上げを見極めるまで、政策金利のフォワードガイダンス(先行きの指針)を変更する展開にはならないと述べた。
ドルは人民元に対し0.15%安の1ドル=6.8477元。中国人民銀行(中央銀行)が発表した元の対ドル基準値(中間値)が予想よりも元高だったことが背景。
ドル/円 NY終値 136.50/136.53
始値 136.53
高値 136.95
安値 136.33
ユーロ/ドル NY終値 0.9974/0.9975
始値 0.9979
高値 1.0000
安値 0.9950
関連タグ
関連コンテンツ
PR
PR
PR