- 2022/09/12 掲載
歴史・台湾「あいまいにせず」=中国外相、日本にくぎ
経団連と在日中国大使館は12日、日中国交正常化50周年を記念するシンポジウムを東京都内で開いた。林芳正外相が「建設的かつ安定的な日中関係の構築に向け歩んでいきたい」とのビデオメッセージを寄せたのに対し、中国の王毅国務委員兼外相は歴史や台湾問題に触れ、「原則的問題についてあいまいにしてはならない」とくぎを刺すなど、厳しい日中関係を反映した会合となった。
シンポジウムは、東京の経団連会館と北京をオンラインで結び開催した。十倉雅和経団連会長は、国交正常化以降に製造業や貿易分野で結びつきが強まったことに触れ、「日本と中国は緊密で互恵的な関係を構築し、中国各地の経済発展にも寄与してきた」と説明。長年の企業活動が両国関係を支える基盤になっていると強調した。
一方、孔鉉佑駐日大使は基調講演で「台湾独立を支持したり、挑発的行為に参加したりすることで中日関係にこれ以上のダメージを与えないように」と要求。中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」原則を堅持するよう改めて求めた。
【時事通信社】 〔写真説明〕日中国交正常化50周年記念シンポジウムで講演する経団連の十倉雅和会長=12日午後、東京都千代田区の経団連会館
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR