• 2022/09/21 掲載

金利上昇、利上げ長期化を警戒=10年債利回り3.6%に―米市場

時事通信社

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【ニューヨーク時事】米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが長期化するとの観測が金融市場で広がり、米国の長期金利の上昇が続いている。20日のニューヨーク債券市場では、指標となる10年物米国債利回りが一時3.6%まで上昇し、2011年4月以来約11年ぶりの高水準を記録。急激な金利上昇により「来年前半には緩やかな景気後退に入る」(英調査会社)と先行きへの警戒感も強まっている。

同日の市場では、金融政策に連動しやすい2年物米国債利回りが一時3.99%と4%台に迫り、07年10月以来15年ぶりの高水準に達した。

FRBは21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、インフレ抑制のため大幅利上げを決めることが確実視されている。同時に発表されるFOMC参加者の政策金利見通しでは、利上げペースの加速が示唆される可能性が高く、「さらなる金利上昇につながる」(米エコノミスト)との声も出ている。

米長期金利は8月に入ってから上昇に勢いが付いた。同月下旬にパウエルFRB議長が「景気抑制的な姿勢をしばらく維持する必要がある」と利上げ長期化を示唆すると、上昇ペースがさらに加速、最近2カ月間の上昇幅は1%近くに達した。

外国為替市場では、超低金利が続く日本との違いが際立ち、円を売って、金利収入を見込めるドルを買う動きが拡大し、24年ぶりの円安が進行している。

米国では、住宅ローン金利が急上昇し、住宅市場が急速に冷え込んでいる。個人消費への悪影響も懸念されており、景気を維持しつつ、インフレを抑制する「ソフトランディング(軟着陸)」は、一層困難さを増している。

【時事通信社】 〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=7月、ワシントン(AFP時事)

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