- 2022/09/22 掲載
日銀、大規模緩和を維持=中小支援で資金供給拡充―決定会合
日銀は22日、前日に続き金融政策決定会合を開き、長短金利操作を柱とする現在の大規模な金融緩和策の維持を全員一致で決定した。今月末に期限を迎える新型コロナウイルス禍に対応した中小企業への資金繰り支援については来年3月末までに段階的に終了。代わりに、中小企業の幅広い資金繰りを支援する金額無制限の資金供給策を決めた。
声明では、急速な円安や海外主要国の利上げによる債券市場での金利上昇圧力が高まっていることを受け、「金融・為替市場の動向や、経済・物価への影響を十分に注視する必要がある」との姿勢を示した。
外国為替市場では今月に入り、日米金利差の拡大を見込んだ円安・ドル高が加速。米連邦準備制度理事会(FRB)は21日(現地時間)、追加利上げを決めた。日銀が大規模緩和維持を発表すると、円相場は一時約24年ぶりの円安水準となる1ドル=145円台まで下落した。
【時事通信社】 〔写真説明〕金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る黒田東彦総裁=22日午前、東京都中央区(代表撮影) 〔写真説明〕日銀本店で開かれた金融政策決定会合。奥は日銀の黒田東彦総裁=22日午前、東京都中央区(代表撮影)
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