- 2022/09/22 掲載
「過度な変動見過ごせず」、為替介入で鈴木財務相 規模は非公表
[東京 22日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は22日、「投機による過度な変動を見過ごすことはできない」と述べ、24年ぶりの円買い介入に踏み切った理由を説明した。他国の通貨当局と常に連絡を取り合っているとしたが、反応についてはコメントを控えた。介入規模も明らかにしなかった。
同日夕の介入実施後、財務省に戻って神田真人財務官と記者会見した。鈴木財務相は足元の為替市場で「投機的な動きを背景に急速で一方的な動きがみられる」とし、神田財務官との間で「断固たる措置を取る」必要性を共有したと語った。今後も過度な変動には必要な対応をとる考えを示した。
米国を含む主要7カ国(G7)とは「連絡を常に取りあっている」としたが、反応については「コメントを控える」とした。協調介入だったかどうかも明言を避けた。
鈴木財務相は為替介入について「今時点において一定の効果が数字にあらわれている」との認識を示した。今回は介入した事実を公表したが「為替介入はやったかやらないか言わないこともある」とし、「介入規模については申し上げない」とした。
今後の対応について財務相は「為替介入は機微なものと思う。何円になったからやるとか(の市場の思惑)につながってはいけない」との認識を示した。神田財務官も「数字のことを考えたことはまったくない」と、一定の為替水準に対する思惑を打ち消した。
神田財務官は介入について「あまりにおかしいボラティリティーに対し、正常化することが求められる」と説明。「祝日などを意識したことはない」とも語った。毎月末に公表される介入実績を念頭に「数字が積み上がっているかもしれないし、そうではないかもしれない」との考えも述べた。
米当局との関係では「いろんなことで同盟国として議論している。良い意思疎通はできている」と語った。
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