- 2022/09/28 掲載
午後3時のドルは小幅安144円後半、リスク回避と米金利上昇で売り買い交錯
ドルは仲値にかけては144円後半でもみあいで推移。きょうはスポ末と呼ばれ、この日に契約された売買の受け渡しが月末となる。「取引のボリュームは大きいものの、売り買いがどちらかに偏っている状態ではなかった」(国内銀行)という。
その後時間外取引の米株価や日経平均株価が大幅に下落したことから、リスク回避ムードが広がった。クロス円を中心に円高圧力が強まり、ドルも一時144.39円付近まで下落した。
しかし、時間外取引の米長期金利が一時4%と12年ぶりの高水準まで上昇。「リスク回避の円買いと米金利の上昇に伴うドル買いの両方が入った」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)ことから、ドルはじり高となった。
また、対ユーロやポンドでのドル上昇がドル/円にも波及し、再び144円後半まで水準を戻した。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「期末要因やリスク資産の下落に伴う換金売りも出やすく、ドル買い需要がある」と指摘。ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感から、ドルの上値追いには慎重だという。
ユーロ/ドルは軟調。ロシアから欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」で発見されたガス漏れを受けて、エネルギー供給不安から売り圧力が強まった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.61/63 0.9553/57 138.18/22
午前9時現在 144.70/72 0.9594/98 138.84/88
NY午後5時 144.76/79 0.9592/96 138.90/94
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