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  • 2025/07/17 掲載

上司に「モダナイズして」と言われたら……プロが明かす「失敗しない」具体的ステップ

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待ったなしでDXが迫られる中、変化への対応力を強化するために既存のシステム資産を新しい技術や設計で刷新するモダナイゼーションにチャレンジする企業が増えている。上司から「うちでもモダナイゼーションをやってほしい」と指示を受け、着手したものの思うように進まないという社員もいるのではないだろうか。その原因はどこにあり、問題を解決するためにはどのようなアプローチが必要なのか。多くのモダナイゼーション案件を手がけてきた日本IBMの2人の技術責任者に話を聞いた。
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ある日突然「うちでもモダナイズして」と言われたら……知らないと“損しかしない”モダナイゼーションの進め方
(Photo/Shutterstock.com)

高い壁が立ちはだかる基幹システムのモダナイズ

 「今、モダナイゼーションはウェーブ2のフェーズに入ってきました」と話すのは、日本IBMの執行役員でIBMフェローの二上哲也氏だ。IBMコンサルティング事業本部CTO(最高技術責任者)として多くのモダナイゼーション案件を見てきた二上氏は、新しい技術でシステムを刷新するウェーブ1が終わり、見直しの段階に入ったとみる。

 「上司から『モダナイゼーションして』と言われ、実際にモダナイゼーションしたものの、思ったような成果が得られずに相談を受けるケースが増えています」と二上氏は語る。よくあるのは、ツールを使ってCOBOLで書かれたプログラムをJavaに変換してクラウド上に移行したものの保守性が向上しないというケースだ。COBOLをJavaに変換しただけの“Jabol(ジャボル)”という現象だ。

 「ウェーブ1では、フロント領域と呼ばれる顧客接点のシステムがメインの対象でした。それが一巡して一丁目一番地である基幹システムをモダナイゼーションしようというのがウェーブ2です。そこではこれまでにない壁に直面します」と、日本IBMのIBMコンサルティング事業本部 技術理事の久波健二氏は、対象となるシステムの質の違いを指摘する。

 長年にわたって利用され、機能が追加され続けてきた基幹システムには、ビジネスのノウハウや規定などの業務要件がロジックとして組み込まれている。単純にJavaに変換すると、もしこれまでと結果が異なった場合にどのロジックが正解なのか判断しにくい。またJavaに変換することで、夜間バッチが時間内に対応できないなど非機能要件面での問題も起こりうる。

 「問題は新技術を導入することが目的になっていて、モダナイゼーションに戦略がないことです。どんな企業を目指すのか、そのためにシステムをどう見直すのかをしっかりと議論したうえでモダナイゼーションを進めていくべきです」と二上氏は語る。難易度が高い基幹システムが対象であるだけに、戦略がなければ頓挫してしまう可能性も高い。

しっかりとした戦略に基づいた適材適所のロードマップを

 では、具体的にどう進めていけばいいのか。久波氏は「規模の大きな基幹システムをビッグバン方式でモダナイズするのは負荷が大きく費用もかかります。戦略に応じてシステムの適材適所を見極め、優先順位をつけて部分再構築を進めていくのが現実的です」と話す。

この記事の続き >>

  • ・「失敗しない」モダナイゼーションの具体的ステップ
    ・見落としがち……“落とし穴”となる「2つの問題」
    ・モダナイゼーションは「3つ」に分けて進める
    ・モダナイゼーションの成否を左右する“あの要素”

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