“監視しているつもり”が一番ヤバい──穴だらけのSOC、立て直しの処方箋
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なぜSOCは疲弊する? 避けて通れない「技術」と「運用」の壁
クラウドサービスやIoTデバイスなど監視対象が際限なく拡大し、ログの種類や形式は爆発的に多様化している。アラートの洪水、攻撃手法の高度化、人材不足、検知精度の低下──運用現場では、次々と課題が噴出しているのが実情だ。
特に脅威なのが、侵入先の環境に元から存在する正規プログラムを悪用する「LOTL(Living Off The Land)」手法である。悪性マクロを有効化すると、Windows標準のPowerShellを介してマルウェアが実行される。正規ツールによるプロセスのため、EDRなどの検知ソリューションをすり抜ける可能性が極めて高い。まさに「羊の皮を被った狼」だ。
一方、内部不正による情報漏えいも深刻な課題である。単一の挙動では正規か不正かの境界が曖昧で、リモートワークやクラウド利用の拡大によりデータ持ち出し手法はさらに複雑化している。従来の静的な閾値ルールでは、もはや誤検知と見逃しのリスクを避けられない。
つまりSOC運用の課題は、大きく「技術課題」と「運用課題」に二分される。前者は攻撃の高度化や内部脅威への対応、静的ルールの限界だ。後者は監視対象の拡大、専門人材の慢性的不足、アラート増加によるセキュリティ担当者の疲弊、人材育成と効率化の未整備が挙げられる。結果として、セキュリティ担当者は脅威の深度分析や検知ロジック改善といった本質的な業務に注力できない悪循環に陥っている。
SOCを真に高度化させるには、技術面と運用面の両輪で課題に取り組む必要がある。では、具体的にどのような施策が効果を生むのだろうか。
※こちらのコンテンツは、Splunk Services Japan合同会社と、パートナー企業である NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 の提供コンテンツです。
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