ダイキン工業事例:かさむ独自システムの改修コスト、パッケージ切り替えの決め手とは?
かさむ改修コスト、カスタマイズされたオリジナル・システムが足かせに

システム運用推進部
課長
宇野 正春 氏

システム運用推進部
池田 圭輔 氏

システム運用推進部
課長
瀬戸 一郎 氏
「我々に求められているミッションは、本社の経営戦略をIT面でサポートし、意思決定のスピード化を図ることです。M&Aなどで目まぐるしく変化するビジネス環境で、旧態依然とした指向でシステムを構築していると、経営側の判断に追いつけなくなってしまいます。そこでITシステムの活用も従来以上に迅速な対応が要求されているのです」(宇野氏)
仮想・物理合わせて400台におよぶ同社のサーバの運用管理についても、古いままではスピード面での対応が難しい。そこで親会社のダイキン工業の方針を受け、既存の運用管理システムのリプレースを進めることになったが、クリアすべきいくつかの課題を抱えていた。宇野氏は、当時の状況を次のように振り返る。
「Windowsの64ビット版やUnicode対応など、新しいシステムが求める要件も変化しています。そのため、従来まで利用していた監視ツールの仕組を全面的に見直す必要があり、コスト面で予算と折り合わなかったのです」(宇野氏)
実は同社では、あるツールをベースに監視ツールをすべてスクラッチで開発していた。かつてメインフレーム(日本電気のACOS)を監視するために導入したものだったが、時代の流れとともにメインフレーム系、UNIX系、Windows系へとプラットフォームが変化するうちに、監視ツール自体もカスタマイズを繰り返しながら改修され、ダイキングループのオリジナルツールになっていった。
しかし、ひとたびシステムをリプレースするとなれば、監視ツールも新たにオーダーメイドでつくりかえなければならず、コストがかかりすぎて現実的な手法とはいえなかった。システム運用推進部の池田圭輔氏は、当時考えた3つの選択肢について次のように説明する。
「一つ目は既存ツールを従来どおりカスタマイズするという選択肢です。これは先にご説明したとおり、コストがかかりすぎるという問題がありました。二つ目にパッケージソフトの導入です。さらに最近ではクラウドによる監視サービスも登場していますので、それも選択肢の1つになりました。ただ、いまどきのパッケージソフトであれば、十分に機能を満たしてくれるのではないかと考え、パッケージソフトの導入から検討を始めました」(池田氏)
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