30台を1人で運用管理、それでも業務拡大に貢献できるシステムを
オプテックス・エフエーは、工場内の生産ラインで使用される高品質な産業用センサーや関連装置の開発から製造、販売までを手がけるファクトリー・オートメーション(以下、FA)の機器メーカーだ。日本国内だけでなく、ドイツのSICK AG社との強固なパートナーシップで、欧州を初めとするさまざまな地域で販売している。最近では「FA Sensorに価値を足す(+)」を意味する「FASTUS」(ファスタス)という自社ブランドを立ち上げ、FAセンサーに新たな価値を生み出す活動を行っている。
FA分野のセンサーに特化したモノづくりにより、業界に新風を巻き起こしている同社だが、「やはり他の製造業と同様に、社内の情報システム部門については人員が少なく、業務の負担も大きかった」と語るのは同社の深尾 太輔 氏だ。
「必要な業務単位でサーバを構築していった結果、現在、社内向けシステムとして約30台のサーバが稼動しています。しかし、これまではサーバ監視の仕組みもなく、定期的に1台ずつサーバをマニュアルでチェックしていました。そのため、その作業だけで1、2時間は掛かっており、今後サーバが増えていくことも含めて考えると、運用・管理の負荷軽減は至上命題でした。」(深尾氏)
また、システム化によって運用管理手順が標準化しやすくなるため、他の情報システム部門のメンバーでも簡単に運用ができるようになる上に、運用管理を効率化できれば、業務拡大に貢献できるような本来のシステム構築に時間を割くことができるようになる。
「最近では、経営状況や活動状況の“見える化”を実現したいというテーマを掲げています。数字だけでなく、ビジュアルによって、経営側にも現場側にも適切に情報を把握できる環境をつくり、それを基にPDCAサイクルを回しながら新たな事業展開を図ってもらいたいと考えています。」(深尾氏)
いかに運用管理を自動化し、そのうえでどれだけ本来の業務に注力できるのか。こうした視点で同社の運用管理製品の導入検討は始まった。