監視対象は増すばかり……複雑化するシステムにどう対応すべきか
企業におけるITインフラのクラウドシフトが進むと同時に、運用管理の複雑化が問題となっている。さまざまなサービスを組み合わせてシステムを構成することが多くなったことで、今まで以上に各所でログやアラートが生成されるようになった。また、アプリケーションを機能ごとに独立させたサービスとして管理・運用するマイクロサービスなどの新しい技術を使う機会が増えたことも、運用管理の複雑化を加速させている。
このように、監視の対象となるシステムが増えすぎてしまったことで、従来の手法だけでは対応が難しくなり、結果として重要なアラートを見落とすなどの弊害が生じてしまうケースもある。そもそもシステムの監視そのものすら十分に行っておらず、問題の発生を未然に防ぐことができていない組織もある。
こうした背景から、企業は監視業務の目的も含めてどのように対応すべきか考える必要が出てきた。現在では、企業のアプリケーションの開発・運用も、仮説検証をくり返して学習しながら軌道修正していくアジャイル的な手法が主流になっており、そのサイクルにおいて監視は重要なファクターだ。
クラウドネイティブ時代に最適な監視手法とはどのようなもので、何を重視すべきなのだろうか。
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・クラウドネイティブ時代に求められる「サーバ監視」の要件とは
・社内だけでIT変革を起こすまで踏むべき3段階
・WILLER社も実践。DevOps文化を促進する仕組み