- 2006/03/23 掲載
沖電気、IPテレフォニーサーバー「SS9100」を扶桑レクセルへ納入
沖電気工業は、このたび扶桑レクセルにIPテレフォニーサーバ「IP CONVERGENCE(R) Server SS9100)をベースとしたIP電話システムを納入した。扶桑レクセルと、各地のモデルルームをランニングコストに優れたNTT東日本のBフレッツ(地域IP網)によって相互接続し、「SS9100」の「発信規制機能」を用いて業務効率の向上と顧客サービスの充実を図っている。システムコンサルティング及びシステム構築は、NTT東日本が担当した。
扶桑レクセルは、同社の住宅事業として中高層マンションの分譲などを行う上での営業活動を、本社営業部門と同時に、各所モデルルームに駐在する営業担当者が行っている。その営業活動において、電話によるユーザーへのコンタクトが重要な位置を占めている。
しかしながら本年5月に施行された改正商品取引法により、取引を行わない旨または勧誘を受けることを断る旨の意思を表示したユーザーに対して、再度の勧誘が全面禁止されている中で、従来は営業担当者がモデルルームから電話コンタクトする際のそうした個別情報との照合は手作業で行うしかなかったという。そのため、扶桑レクセルとシステムコンサルティングを担当するNTT東日本では、このような禁止勧誘電話を防ぐ仕組みを組み込んだ電話システムの導入を検討していた。
その結果、勧誘禁止対象のユーザーへの電話接続を自動的に規制する「発信規制機能」を持った、沖電気の「SS9100」の採用が決まったという。このシステムでは、扶桑レクセル本社に「SS9100」と「IP遠隔ユニット」を導入設置している。さらに約20拠点のモデルルームにもそれぞれ「IP遠隔ユニット」を導入して、それらをNTT東日本が提供するBフレッツで接続している。本社及び各拠点の営業担当者からユーザーへの外線発信は、すべて一旦「SS9100」の「発信規制」機能によって制御され、電話拒否情報を持つユーザーへの誤発信を防止する。これにより、誤発信をなくし、営業活動の効率化と顧客サービスの充実が期待されている。
このシステムを導入することにより、住宅購入を希望されるユーザーへの営業活動の精度が高まり、クレームなどの低減に貢献する。また、将来的に本社及び各拠点の電話機能をIP化し、通信コストの削減と、IP多機能電話やソフトフォンなどの使用を可能とする「企業内IPセントレックスシステム」への移行が容易になる。
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